南海化学のサステナビリティ

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当社は1906年の創業以来、
100年以上にわたり基礎化学品の製造を
ものづくりの基盤として、
数々の技術を蓄積してまいりました。

　「化学品事業を通じて地球環境と豊かな社会の創生に貢献する」の企業理念のもとに事業活動を行っており、
永きにわたって人々の快適な生活を支え、お客様の信頼に応えてきた歴史は、
「水をつくり、土を活かし、人を育む」という現在の経営に活かされています。

　国内外を取り巻くテーマとして気候変動、人口増加など様々な課題がある中、まず環境負荷の削減に寄与することが当社の役割であり、それをステークホルダーの皆様に評価していただくことで、優秀な人材の確保につながり、従業員の働きやすい環境の実現を通して、多様性の推進等が経営リスクの軽減へのサイクルとなります。
　また社会全般において幅広く使用されている製品・サービスを供給する者としての責任を自覚し、製品・サービスを安定的に供給することを社会的使命として行動し、企業理念に基づく事業活動を通じて社会の持続可能な発展に貢献することが、私たちに期待されているサステナビリティ（持続可能性）と考えています。

SDGsに対する取り組み

SDGsについて

　2015年9月、国連本部において「国連持続可能な開発サミット」が開催されました。そこで「我々の世界を変革する：持続可能な開発のための2030アジェンダ」が加盟193ヵ国の全会一致で採択され、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標（Sustainable Development-Goals：SDGs）」が掲げられました。
　当社グループでもこの目標に取り組むことは、2030年までに世界全体で解決すべき、国連の持続可能な開発目標SDGsの達成に貢献すると考えます。

取り組み内容

新型コロナウイルス感染症対策	新型コロナウイルス感染症への対応については、「社員の健康と安全」ならびに「顧客と社会のための操業維持」を最優先としつつ、政府の方針や自治体の指導に従い、日々変化する状況に鑑み、事業継続に向けた取り組みを実施しております。
女性活躍に向けた取り組み	女性にとって働きやすい職場環境をつくることは、ジェンダーに関わらず、多様な背景をもつ社員全員にとって働きやすい職場となることと考えています。大阪市では「女性活躍リーディングカンパニー二つ星」の認証を受けるとともに、和歌山県では「女性活躍企業同盟」、及び「わかやま結婚・子育て企業同盟」に加入しています。また女性活躍推進タスクフォースを2018年に導入しました。　社員のニーズを把握し、仕事と育児の両立支援、多様な働き方への対応など様々な取り組みを進めています。
地球温暖化防止対策環境対策投資	工場において、省エネ課題を発見し、課題解決策を実行するとともに、その効果を検証して次の改善・実行することに取り組んでいます。また、自らの事業活動におけるCO₂排出量を把握し、計画的に環境負荷を低減しています。　また、燃料に関しては石油、石炭系から天然ガス系への転換を図っています。この活動は十数年前から着手し、一部は自前の水素ガスを利用するなど、石油、石炭系からの脱却を図っています。現在の進捗率はおよそ85％に達しています。　限られた地球資源のなかで持続可能な社会を形成していくために、環境法規の遵守に努めています。
大気汚染防止水質汚染防止廃棄物の削減化学物質排出量削減大気汚染防止　水質汚染防止廃棄物の削減　化学物質排出量削減	自らの事業活動に伴う環境負荷低減として、大気汚染物質、水質汚濁物質、廃棄物、化学物質排出量の削減に努めています。例えば、廃硫酸に対しては熱分解反応を用いて、再び製品として使用できる硫酸としてリサイクルしています。今後は廃硫酸中に含まれる重金属等についても対応できるよう技術開発を進め、多様な廃硫酸処分、リサイクルへの展開を目指しています。また水質汚濁防止についても当社は化学メーカーとしての強みを活かし、凝集剤の品揃え国内No.1の企業として対応しています。　大気汚染防止についてはSOx、NOxの対応をするとともにNOx規制の対象としてディーゼル向けNOx還元添加剤も製造しています。
化学品安全情報	製品・サービスを社会に供給する企業の責任として、法令および社会倫理を遵守し、安全性や品質の高い製品を提供するために積極的に情報開示を行っています。
物流の事故防止安全対策緊急時訓練の実施工場を中心とした日常活動安全管理	従業員の健康管理施策の推進や、生産現場のリスクアセスメント推進、ヒヤリハット、5S、各工場での安全パトロール、危険への感度を高める危険予知活動の実施など、従業員の安全や健康の確保に努めています。またOSHMS（労働安全衛生マネジメントシステム）を活用し、事業者が労働者の協力の下にPDCAを回すことによって労働災害の防止につなげる活動をしています。
衛生管理	一人ひとりの総労働時間の削減、ストレスチェック、心身ともに健やかな生活の実現、ハラスメントのない職場づくりの取り組みを行っています。2021年10月には「健康経営宣言」を策定・公表し、誰もが安全で健康的に働ける職場環境を整え、社員の働きがいを高めることで企業の持続的な成長を目指しています。
社会との対話	レスポンシブル・ケア活動に関わる情報・活動を社会に公表し、活動の透明性を高めるとともに活動レベルの向上を図っています。例えば土佐工場は外壁に穴が空あいており、外部からでも事業活動がわかるようにしています。また地域行事のボランティア活動や各コミュニティに積極的に参加し、社会とのコミュニケーションを深めています。
コンプライアンスへの取り組み	高い倫理観を持ち、社会から必要とされる人材の育成を目指し、人権の尊重、労働関係法令・就業規則の遵守、公正な取引、反社会的勢力との関係遮断などを定めた「南海化学グループ行動規範」を原則常時携帯し、行動しています。また監査機関である株主総会、取締役会、監査等委員会、経営会議等で業務運営が適切、健全に行われるかをチェックすることでコンプライアンスがしっかりと守られるよう体制整備をしています。